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阿弥陀三尊図(絹本着色)

所在地
虎ノ門3‐13‐6

所有者
宗教法人天徳寺

概 要
3幅 絵画 昭和62.10.28指定

法 量
(各)縦122cm 横54.5cm

公開状況
非公開

阿弥陀如来を中尊に、観音・勢至〈せいし〉の両菩薩を脇侍とする三幅対の「阿弥陀三尊図」です。各尊は、それぞれに大きな舟形の光背〈こうはい〉(挙身光)を負い、踏割蓮華座上に立像として描かれています。三尊は、いずれも片足を一歩踏み出すようにして右方向へ両足先を向け歩む態で、美しく彩色された衲衣〈のうえ〉や裳も軽やかに舞っています。

中尊の阿弥陀は、右手を垂下し掌を外に向け、左手を胸前に上げ第一指と第三指を捻ずる形で、これは阿弥陀が死者のもとに来迎する相です。左脇侍の観音は、胸前で右手の第一指と第三指を捻じて柳の小枝をとり、左手に持つ青瑠璃〈るり〉(ガラス)製の花瓶〈けびょう〉を寄せる姿です。右脇に立つ勢至は、右手を下に、左手を胸前近くにあげ、両手で蓮華を持っています。

阿弥陀と観音の二尊は、図中に斜めに配され、明らかに側面観の強調が認められるのに対し、勢至は、右足を踏み出しながらなお上半身をひねって正面を向く構図になっており、全体として像に正面性を保とうとする意識が働いています。立体性と、三尊の間の距離や時間の移り行きを表現しようとしており、観る者に、迎接する三尊が近づく様子を実感させようとする意が込められています。

細部の表現には、流麗なうちに鋭さを秘めた描線、淡く澄んだ色彩、衣裳や宝冠〈ほうかん〉・瓔珞〈ようらく〉などの荘厳具の繊細な描写といった南宋仏画の特徴があらわれています。制作年代は15世紀を下り得ない貴重な作品です。

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