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寒山拾得図(紙本墨画)

所在地
高輪3‐16‐16

所有者
宗教法人東禅寺

概 要
2幅 絵画 平成元.10.25指定

法 量
(各)縦115cm 横47.4cm

公開状況
非公開

写真タイトル

拾得図(左)
寒山図(右)

雲谷等益〈うんこくとうえき〉により簡潔な手法で描かれた本図は、東禅寺開山嶺南崇六〈れいなんすうろく〉の賛を伴ない、歴史的にも貴重な作品です。

片手に箒を携え、もう一方の手で大空にある月を指差す拾得〈じっとく〉と、両手で経巻をひろげ、竹林中に立つ寒山〈かんざん〉の姿を、二幅一対の掛軸に描いています。筆致を控えた、水墨による粗放簡略な、いわゆる減筆体と呼ばれる描法によって、その世俗を超越した二人の姿を巧みに捉えています。

濃墨のやや硬質な衣文線、また淡墨を用いて表わされる頭髪や腰蓑などに筆者の描法的特徴をみることができます。図中に左右下隅には、それぞれ「雲谷」(白文瓢印)と「等益」(朱文方印)の二印があり、この図が江戸時代初期に活躍した雲谷等益の手になるものであることを伝えています。

雲谷等益(1591‐1644)は、桃山時代に雪舟等楊の画風を受け継ぎ、雪舟ゆかりの雲谷庵を継承し、一派を立て、周防山口の毛利氏の御用絵師となった雲谷等顔(1547‐1618)の子です。この派の画家は、雪舟の画系に連なると自認するだけあって、本図のような水墨画を得意とし、等益も水墨による山水、人物、花鳥などの図を多く描き、京都にも進出して、禅宗諸寺の襖絵や屏風絵の制作に当たったことが知られています。

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