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涅槃図(紙本着色)

所在地
芝公園4‐7‐35

所有者
宗教法人増上寺

概 要
1幅 絵画 平成2.10.24指定

法 量
縦530cm 横350cm

公開状況
非公開

涅槃図とは、釈迦の臨終の場面を描いた図です。

釈迦は、画面の中央、沙羅双樹のもと、北を枕に、西に面し脇腹を下にして壇上に身を横たえ、菩薩や天など、諸々の仏弟子たちがこれを取り囲み、天からは母である摩耶夫人も急を聞いて駆けつけます。涅槃は、誕生、降魔成道〈ごうまじょうどう〉、初転法輪とともに釈迦の生涯のうちでも重視される事蹟の一つで、仏典には、動物や昆虫をも含む一切有情の悲しみの中に釈迦は涅槃に入る(入滅)とあります。入滅の当日にあたる毎年2月15日には、多くの参詣者を集め、各寺院で涅槃図を本尊とする涅槃絵の法要が営まれます。

涅槃図は、本堂に掲げられるため、比較的大きなものが少なくないのですが、本図はその中でも、ひときわ巨大であり、注文者である増上寺の江戸時代における勢力の一端を示すといえるでしょう。

筆者の狩野元俊(1588‐1672)は、名を秀信、別に隼人とも称し、入道して元俊と名乗ったと伝えますが、本図中には、「秀信」の朱印鼎印が一つ捺されています。江戸時代に著わされた画伝類によると、元俊秀信は狩野元信の次男秀頼の画系にあり、幕府御用の表絵師のうちの山下狩野家を継ぎ、江戸城や二条城の障壁画をはじめ、台徳院(徳川秀忠)仏殿、大猷院(家光)霊廟(御霊屋)のほか、日光や高野山大塔にも描いています。現存する元俊の主たる作品は仏画や肖像画ですが、本図はことに描写力に優れたところが認められ、画家としての技量を十分に発揮し得た彼の代表作といえます。

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