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釈迦八相祇園精舎曼荼羅
付『萬松山曼陀羅之記』
『文化五辰年於阿弥陀寺泉岳寺開帳全』

所在地
高輪2‐11‐1

所有者
宗教法人泉岳寺

概 要
1幅 絵画 平成8.10.22指定

公開状況
非公開

写真タイトル

釈迦八相祇園精舎曼荼羅

江戸時代に広く行われた文字絵による曼荼羅の中でも他に例のない大作であり美術史上、また文化史上の資料として貴重です。約4メートル四方にも及ぶ程の大幅を、経文をもって描いたことは、信仰の篤さの表れであり、同時に、技巧に走らない素朴さには、職業画家とは異なる美意識を見出すこともできます。

中央に大きく祇園精舎の図を描き、その周囲に区画を施し、釈迦の生涯やその説法する様を数場面にわたり示しています。

落款に「経典書写」という旨が記されるように、絵のほとんどが細字による経文を敷きつめることによって構成されています。このような文字絵は江戸時代に流行した趣向の一つで、本図はその典型的な例と言えます。

本図を作成した青山は、下総国佐倉の嶺南寺の第五世住職である青山了泰(1650‐1735)のことで、享保14年(1729)、晩年にあたる八十歳の際に制作し、翌年泉岳寺に寄付しました。

日本ではほとんど例の見られない祇園精舎の図に釈迦八相を組み合わせるほか、様々な神仏をも混淆する本図は、江戸時代の多様な信仰形態がうかがわれ、またそれらを文字絵として表した点でも特異であり、絵画史的・文化史的にも貴重な資料です。

[題字] 「祇園精舎図」

[落款・印章] 「公寛敬書」「公寛之章」「一字居士」

[落款] 「大般若教六百全部法華八巻全部大日経書写 敬白/一番 当曼荼羅一丈二尺四方下総国成田山不動尊/二番一丈四方同筆/享保十四酉天十額二十八大吉祥/行年八十歳沙門青山」

《付属として指定されたもの》

『萬松山曼陀羅之記』

青山了泰の曼荼羅制作の経緯に関する記録と、曼荼羅に附属する品目およびその寄進者名を記述したものです。享保20年(1735)の年記をもつことから、本図の制作とあまり隔たらない頃に記されたものと考えられ、その制作背景を知るうえで貴重な資料です。

『文化五辰年 於阿弥陀寺 泉岳寺開帳 全』

文化5年(1808)に泉岳寺が什物を京師(京都)や難波(大阪)をはじめとした諸国に出開帳した様子を記録した版本です。道中の行列や、出開帳で賑わう寺院の様子、またその什物を鮮明に図示し、また、この曼荼羅が絵解きされている図と、絵解き語りの一節も記されています。江戸時代に行われた大規模な出開帳の様子を克明に示しています。

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