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銅造阿弥陀如来及両脇侍立像

所在地
芝公園4‐9‐8

所有者
宗教法人妙定院

概 要
3躯 彫刻 昭和61.10.20指定

公開状況
非公開

写真提供
妙定院

本像はいわゆる善光寺式三尊にあたる三尊一具像の遺例です。

像高は中尊が41.4cm、左脇侍30.7cm、右脇侍30.3cmで、一般的な大きさです。中尊は右手を胸前に屈して施無畏〈せむい〉をあらわし、左手が垂下して刀印を結び直立する姿も共通ですが、頭髪を螺髪〈らほつ〉につくらず、結髪の筋目を左右対称にタガネで刻んで簡略にあらわす特色をみせています。

両脇侍は頭部に筒形六角形の宝冠〈ほうかん〉をつけ、各面に全て同形の拱手する化仏〈けぶつ〉立像を配するもので、両尊種の区別を設けません。さらに両脇侍ともに胸前で左掌を仰ぎ、これに右掌を伏せて重ねる手の組み方や衣制、腰をやや右に捻り左膝をわずかにゆるめて立つ姿まで全く同型です。

三尊とも銅鋳し、鍍金〈めっき〉を施しています。中尊像内は像底から頭頂部まで空洞で前頂に鉄心用の角孔が貫通しています。原型は木型か土型のいずれかとみられ、合せ型で鋳成したものと思われます。右脇侍の像内には頭頂から像底地付にいたる鉄心がのこり、左脇侍とも原型は木型か土型のいずれかと思われます。

表現の点では、中尊が細面の長身につくり著しい伏目の面相は親しみやすく、江戸時代前期頃の作風をあらわすのに対し、両脇侍は肩を張った体躯と丸味のある頭部が形姿を整えており、制作年代は脇侍像がやや先行するものと思われます。このように本三尊像は一具同作とは認め難いものの、善光寺式三尊像の遺制をよく伝えた作例として貴重であり、三尊が均衡を得た構成を示しています。

なお、三尊の挙身光背および各台座は善光寺式を模した後補の木造です。

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