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源誉存応関係文書

所在地
芝公園4‐7‐35

所有者
宗教法人増上寺

概 要
23点 古文書 平成19.10.23指定

公開状況
非公開

写真タイトル

源誉存応書状

源誉存応〈げんよぞんのう〉は増上寺の十二世で、徳川家康江戸入府後間もない頃から関係を深めて、増上寺の寺格を知恩院と並ぶ浄土宗の大寺に発展させた人物です。

増上寺所蔵の源誉関係文書は、汚損や虫損などもほとんどなく保存の状態は非常に良好です。特に朱印状は写しですが、使用されている料紙は大高檀紙と呼ばれる厚くて独特のしわがある最上質の紙が用いられており、また懸紙〈かけがみ〉という本紙を包んでいる紙も、本紙と同じ大高檀紙が用いられています。このことから、増上寺の朱印状の写しは、幕府にとどめ置かれた正文〈しょうもん〉と料紙も懸紙も同じものを用いて寸分たがわずに写しているもので、正文作成時に同時に写された「正写本」であることがわかります(注)。つまり写本であっても、後世に内容だけを書写した写しとは基本的な性格が異なり、作成時から正文と同じ効力が期待された貴重な写しです。

また源誉書状は、その筆跡から源誉の自筆と本文が祐筆書きで花押のみ源誉が署名するものの両方が認められ、増上寺では幕府や大名のように祐筆が存在していたことがうかがえます。

増上寺を大寺院に発展させた源誉関係の文書は、記載されている文字情報としての歴史史料として貴重なだけでなく、料紙や筆跡そして形態など古文書学上でも貴重な文書です。

(注)中世では正文と同じ法効力を持つ写しを、当時の史料文言から「校正案文」と称していますが、近世ではこれに対応する文書名がないので、「正写本」としました。

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