ゆかりの建築
[大使公邸]
オランダ大使公邸
昭和3年(1928)
大使公邸
ジェームズ・マクドナルド・ガーディナー、上林敬吉
清水組
鉄筋コンクリート造2階建
芝公園3-6-3
芝栄町の現在地に公使館が移転したのは明治16年(1883)になります。移転の後、木造2階建ての西洋建築が建設されましたが、その建物は関東大震災によって焼失し、現存するオランダ大使公邸は昭和3年(1928)に再建された「和蘭公使館」を活用しています。設計はアメリカ人のJ・M・ガーディナーですが、施工中に他界し、ガーディナー建築事務所の上林敬吉が設計を引き継ぎました。外観は正面、側面、背面のそれぞれが左右対称で、新古典主義*の影響がうかがえます。
*新古典主義:ギリシア・ローマ時代の建築を理想とし、調和、均整、重厚を特徴としています。