ゆかりの建築
[大使公邸]
ドイツ大使公邸(旧小泉策太郎邸)
19世紀
専用住宅⇒大使公邸
木造平屋建
南麻布4-5-10
ドイツ大使公邸は、大正・昭和初期に活動した政治家・小泉策太郎の邸宅を受け継ぐものです。小泉は政友会の政治家であるとともに、小泉三神の雅号をもつ文人でもありました。大正時代、南麻布の地に移り住んだ小泉は、数多くの古美術品、特に仏像のコレクションを開始しました。その仏像を収めるための古建築群を移築し、さらに邸宅の庭園を「柯蔭精舎(かいんしょうじゃ)」と称し、石塔、燈篭、蹲(つくばい)などを配置した日本庭園を築きました。この日本庭園は当時の有力な政治家を接待するための場としての意義も大きかったようです。古建築群として、富士見稲荷社殿、門(通称武家門)、東屋、鐘楼が現存します。