ゆかりの建築
[大学・研究施設]
慶應義塾大学・演説館
明治8年(1875)
教育施設
木造2階建
三田2-15-45
幕末・明治初頭に流行し、また短期間のうちに消滅した擬洋風建築を留める希少価値の高い建物です。福沢諭吉は「学問のすすめ」において、演説の意義を説き、三田演説会を結成しています。また、演説館の建設に際して、アメリカにいた富田鉄之助(日銀総裁・東京府知事)に協力を依頼し、多くのアメリカ公会堂の建築資料を収集させました。建物は木造2階建、寄棟造桟瓦葺屋根(よせむねづくり・さんかわらぶきやね)、外壁は和風のなまこ壁、開口部は上下窓にしています。正面の中央に切妻造屋根の玄関を設け、天井にペンキ塗の菱形格子を組んでいます。