ゆかりの建築
[大学・研究施設]
慶應義塾大学・図書館旧館
明治45年(1912)
教育施設
曾禰中條建築事務所
戸田組
レンガ造2階建(一部3階、地下)
三田2-15-45
福沢諭吉が慶應義塾を創設したのは安政5年(1858)。この図書館は明治40年(1907)の慶應義塾創立50周年記念事業として建設されたものです。設計はジョサイア・コンドルに建築を学んだ曾禰達蔵とその後輩の中條精一郎が開設した建築事務所が行いました。レンガ造2階建(一部3階)、塔屋付の建物で、赤レンガと花崗岩、テラコッタ(素焼粘土)により記念館らしい華やかな外観となっています。玄関ホール正面の階段踊り場には、ステンドグラスが取り付けられています。大正4年(1915)に和田英作の原画により、日本を代表するステンドグラス作家の小川三知が制作しましたが、戦災により破損。現存するものは、三知の流れを汲む大竹龍蔵により昭和49年(1974)に復元されたものです。
慶応義塾大学広報室(ステンドグラス)