ゆかりの建築
[学校施設]
高輪台小学校
昭和10年(1935)
学校施設
東京市土木局建築課(鈴木忠雄)
上遠喜三郎
鉄筋コンクリート造3階建
高輪2-8-24
東京市長・後藤新平のもと、関東大震災後に東京市建築課によって設計された「復興小学校」の流れを受けついだ作品です。大きなガラス張りの開口部を設けたインターナショナル・スタイル*の外観は、当時の鉄筋コンクリート造小学校の特徴です。とくに階段室に設けられた方形の大きなガラス窓は、採光が特徴的な内部空間を作り上げています。施工はコンドルの弟子の上遠喜三郎(かみとお・よしさぶろう)です。老朽化がかなり進みましたが、平成17年(2005)には再生工事を完了させました。現在も校舎として使用していますので、無許可での敷地内見学はご遠慮ください。
*インターナショナル・スタイル:1920年代から50年代まで流行した合理主義的造形様式。無駄な装飾を排し、シンメトリーよりもバランスを、建物の量感よりも空間感覚を重んじます。
高輪台小学校