ゆかりの建築
[キリスト教会]
カトリック麻布教会
昭和27年(1952)
キリスト教会
自家設計
鉄筋コンクリート造平屋建
西麻布3-21-6
カトリック麻布教会の創立は明治22年(1889)に当地に聖堂が建てられたことに由来します。当初の聖堂は木造平屋建の和洋折衷様式であり、フランス人のパピノ神父が設計を手がけたと言います。明治44年(1911)にはこの聖堂を改築し、新聖堂の献堂式が10月15日に行われました。戦前の聖堂は戦災で焼失し、現在の建物は戦後の昭和27年(1952)に再建されたものです。当時の主任司祭の・澤出神父の基本構想のもと、知人であった建築家の今井兼次に設計が依頼されたと言われています。しかし、具体的な関与の詳細はわかっていません。限られた材料による簡素な構成の中でも、豊かなファサードや内部表現を実現しようとする戦後初期の時代性を体現する教会建築です。