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港区ゆかりの人物データベースプラス


ゆかりの建築

[文化施設]

東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)

年代
昭和8年(1933)

用途
宮邸⇒首相公邸⇒迎賓館⇒美術館

設計
宮内省匠寮(権藤要吉)

施工
戸田組

構造
鉄筋コンクリート造2階建(一部3階)

所在地
白金台5-21-9地図を表示

大正14年にパリで開催された「アール・デコ博覧会」を実見したフランス留学中の朝香宮鳩彦王(あさかのみや・やすひこおう)と妃殿下の允子(のぶこ)内親王が、帰国後に自らの邸宅建築に際して、アール・デコ様式を希望し、実現したと伝わる宮邸です。基本設計は宮内省匠寮の権藤要吉が行いました。権藤は大正14年(1925)から翌年にかけて貴族の住宅および博物館研究のため欧米に派遣されますが、その際にパリのアール・デコ博を数度訪れ、会場に展開された近代建築、デザインの数々を熱心に研究しました。朝香宮家の信任も厚く、パリでアール・デコに直接触れた権藤は、宮邸の設計担当として最適任者でした。主要な内装はアールデコ博覧会で活躍したインテリアデザイナーのアンリ・ラパンが担当、宝飾デザイナーのルネ・ラリック、彫刻家のレオン・ブランショ、鉄工芸作家のレイモン・シューブなどフランスの芸術家たちが参加しました。アール・デコ様式を代表する建築物として大変貴重なものです。
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写真提供
東京都庭園美術館