ゆかりの建築
[文化施設]
旧乃木邸
明治35年(1902)
専用住宅⇒文化施設
北沢虎造
木造2階建(地階付)
赤坂8-11-32
明治の陸軍大将・乃木希典が住んだ邸宅。明治天皇の大喪の日に殉死した地として知られています。木造2階建で、地階を有します。地下は大谷石を積み上げて造られ、その上に西洋風の下見板張*の木造を立ち上げています。装飾的要素を排した、きわめて質素な西洋館です。建物と土地は乃木の死後、遺言により東京市へ寄付されました。大正時代から一般公開されている建物としても長い歴史を持ちます。現在、主屋のまわりを取り囲んでいる見学用デッキは、関東大震災を契機に、それまで内部観覧を行っていたものを外部からのみ見学する形式に改めて、設置されました。
*下見板張:窓のブラインドのように横長の板の一部を少し重ねて張り合わせた壁。