ゆかりの建築
[寺院・神社]
有章院霊廟・二天門
享保元年(1716)
霊廟
木造平屋建
芝公園3-3-1

7代将軍徳川家継の有章院霊廟における第一門。増上寺山内北廟に属し、6代将軍家宣の文昭院霊廟の北川に並ぶように配置されていました。8代将軍吉宗(有徳院)以降は霊廟を造営せず、各霊廟に合祀して奥院のみを造営するという縮小したものでした。よって、有章院霊廟は、江戸初期から中期にかけて全盛期を誇った徳川家霊廟建築の最後の遺構と言えます。戦災で焼失した文昭二天門や台徳院惣門に比較すると屋根や部材形状は簡潔な造形が用いられていました。霊廟建築が収束へと向かう時代性をうかがわせます。