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港区ゆかりの人物データベースプラス


ゆかりの建築
 明治維新の後に、港区域に残った広大な大名屋敷は明治政府によって没収され、官用の土地として施設に転用されたり、皇族の敷地となったり、さらに大正・昭和に入ると、それらの土地は民間の住宅会社などによって宅地として分譲されました。
 港区の歴史的建築物の中に、皇族、政治家、実業家などの邸宅が数多く存在するのはそのためです。明治・大正期の邸宅は家族の暮らしの場よりも、来客をもてなす社交の場が中心となった間取りが多く、そのような応接の機能を活かし、現在は公共施設や文化施設として有効利用されているものも少なくありません。
 また、港区域は文明開化とともに、質の高い洋風の公共施設や教育施設が数多く建設され、住宅にもいち早く洋風の建築様式が取り入れられた地区でもあります。現存する建築を通して、港区の歴史や新しい文化が受容されるプロセスを知ることができるので、「ゆかりの建築」は大変貴重なものだと言えます。
 その他由緒ある寺院や神社は江戸時代から続く港区の伝統を継承し、大使館やキリスト教会は港区が外国との交流が強かったことを示しており、歴史的な建築物には港区の歩んできた歴史が象徴されています。港区の建築物をめぐることで、過去の時代の人々の営みを知ることができるとともに、「港区ゆかりの人物」の足跡にも改めて触れることができるのではないでしょうか。


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