岡本太郎(おかもと・たろう)
明治 44年(1911)
平成 8年(1996)
昭和
画家 彫刻家
岡本太郎記念館
南青山6-1-19

岡本一平 岡本かの子 青南小学校
明治44-平成8(1911-1996)。画家、彫刻家。漫画家岡本一平、作家岡本かの子の長男。昭和4年(1929)東京美術学校洋画科を中退し、両親とともに渡仏。その後パリ大学で哲学・心理学・民俗学を学び、昭和15年(1940)パリ陥落にともない帰国しました。
アバンギャルド芸術、対極主義を主張し、戦後は「夜明け」「重工業」などの問題作を次々と発表。縄文や沖縄の文化にも注目し、文筆活動も精力的に行いました。昭和45年(1970)の日本万国博のテーマ展示プロデューサーとしてシンボルタワー「太陽の塔」を制作。「芸術は爆発だ!」というフレーズはよく知られています。
南青山の地にこだわりのアトリエを構える
青山高樹町に育ち、大正6年(1917)青山の青南小学校に入学、2回の転校の後に慶應幼稚舎で小学生時代を過ごしました。旧居は戦災で焼失しましたが、戦後坂倉建築研究所の設計で青山の地にアトリエを建設し、「現代芸術研究所」を設立しました。坂倉建築研究所は太郎の求めに応じて、ブロックを積んだ壁の上に凸レンズ型の屋根を載せたユニークな建造物をデザイン。太郎は南青山を活動拠点として50年にわたって活躍しました。現在の岡本太郎記念館は、この自宅兼アトリエを改築して造られたものです。
◎参考文献
『コンサイス日本人名事典』(三省堂)
岡本太郎記念館(南青山6-1-19)
『アバンギャルド芸術』(美術出版社)
『日本再発見~芸術風土記』(新潮社)
『沖縄文化論~忘れられた日本』(中央公論新社)
『私の現代芸術』(新潮社)、『美の呪力』(新潮社)
『今日の芸術』(光文社文庫)

『岡本太郎に乾杯』(岡本敏子/新潮社)
『黒い太陽と赤いカニ』(椹木野衣/中央公論新社)
『岡本太郎の遊ぶ心』(岡本敏子/講談社)
『岡本太郎の愛した韓国』(平井敏晴/アドニス書房)
