徳川家康(とくがわ・いえやす)
天文 11年(1543)
元和 2年(1616)
江戸
将軍
増上寺
芝公園4-7-35

愛宕神社 芝大神宮 増上寺 東照宮
天文11-元和2(1543-1616)。将軍。三河国岡崎城主・松平広忠の長男。桶狭間の戦い以後、織田信長の盟友となり、本能寺の変で信長が明智光秀に討たれると勢力範囲を着々と拡大。小牧・長久手の戦いのあとは豊臣秀吉に従い、秀吉の死後、関ヶ原の戦いに勝って征夷大将軍となり、江戸幕府を開きました。以来、江戸時代は264年にもわたって太平の世を続け、家康はその始祖として讚えられています。
菩提寺の増上寺をはじめ、ゆかりの社寺が点在
浄土宗増上寺は、家康が住職・存応(ぞんおう)上人に帰依したことから徳川家の菩提寺として選ばれ、慶長3年(1598)に麹町付近から現在の芝に移転。家康が篤く信仰した阿弥陀如来立像も、没後増上寺に安置されました。黒本尊とも呼ばれるこの像のおかげで家康は天下統一を成し遂げたとされ、勝運、災難よけの霊験あらたかな仏として、庶民の尊崇を集めてきました。今でも年に数回の開帳の折に観ることができます。
芝公園にある東照宮には、家康が60歳の還暦の際につくらせた木造の家康坐像があります。ここは元々、家康を祀る増上寺の安国殿でしたが、明治の神仏分離で増上寺を離れ、東照宮と称されるようになりました。また愛宕神社は慶長8年(1603)家康の命により建立されたもので、芝大門にある芝大神宮には源頼朝とともに家康も祀られています。
◎参考文献
『日本人名大辞典』(講談社)
増上寺(芝公園4-7-35)
東照宮(芝公園4-8-10)
愛宕神社(愛宕1-5-3)
芝大神宮(芝大門1-12-7)
『徳川家康』全26巻(山岡荘八/講談社文庫)
『影武者徳川家康』(上・中・下)(隆慶一郎/新潮文庫)
『乾坤の夢』(上・中・下)(津本陽/文春文庫)
