浮世絵散歩
[名所を歩く]
虎ノ門
解説
江戸城三六城門の一つである虎之御門があったところです。町名の由来ともなったこの門の名前は、四方に青龍・白虎・朱雀・玄武という獣神を配する四神思想によるものと推定されています。金刀羅宮(ことひらぐう)は旧丸亀藩主京極家の邸内に讃岐の金刀羅宮を勧請したもので、虎の門外にあるので、俗に「虎の門の金毘羅」と呼ばれていました。
(左図)
「江戸名勝図会 虎の門(えどめいしょうずえ・とらのもん)」
広重(歌川広重二代)
[文久元年(1861)]
[藤岡屋慶次郎]
金刀比羅宮(虎ノ門1-2-7)
(右図)
「名所江戸百景 虎の門外あふひ坂(めいしょえどひゃっけい・とらのもんがいあおいざか)」
広重(歌川広重初代)
安政4年(1857)11月
魚屋栄吉
葵坂(虎ノ門2-1付近)
「江戸名所 虎御門外 金比羅社 葵坂(えどめいしょ・とらのごもんがい・こんぴらしゃ・あおいざか)」
広重(歌川広重初代)
安政5年(1858)3月
山田屋庄次郎
葵坂(虎ノ門2-1付近)