浮世絵散歩
[江戸・明治を歩く]
新橋鉄道開業
解説
明治5年(1872)新橋-横浜間に鉄道28.8kmが開通。同年9月12日に開業の記念式典が行われました。新橋停車場はアメリカ人技術者ブリジェンスによって設計され、汐留地区に建設されました。木骨石造の建物は「新橋ステーション」と呼ばれ、新名所として多くの見物人が訪れました。鉄道や洋風建築の駅舎は文明開化の象徴であり、開化絵の格好の画題でした。現在は、当時の写真、駅舎基礎などの資料をもとに、開業時と同じ場所に「旧新橋停車場」が復元され、内部には「鉄道歴史展示室」が設けられています。
「汐留より蒸気車御開業祭礼之図(しおどめよりじょうきしゃごかいぎょうさいれいのず)」
昇斎一景
明治5年(1872)9月
岡沢屋太平次
旧新橋停車場(東新橋1-5-3)
「東京汐留鉄道御開業祭礼図(とうきょうしおどめてつどうごかいぎょうさいれいず)」
広重(歌川広重三代)
明治5年(1872)頃
万屋孫兵衛
旧新橋停車場(東新橋1-5-3)
「鉄道開業新橋夜景図(てつどうかいぎょうしんばしやけいのず)」
芳虎(歌川芳虎)
明治5年(1872)8月
伊勢屋兼吉
旧新橋停車場(東新橋1-5-3)
「東京名所 新橋之図(とうきょうめいしょ・しんばしのず)」
孟斎(歌川孟斎)
明治12年(1879)
武川清吉
旧新橋停車場(東新橋1-5-3)
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