浮世絵散歩
[江戸・明治を歩く]
高輪海岸の行列
解説
高輪海岸の海岸線の脇には東海道が通っていて、そこを歩く行列が祝祭のパレードのように華やかに描かれています。長く続く行列を効果的に配することで、高輪海岸の眺望のよさを示す構図となっています。横長の錦絵を3枚つなぎ合わせて、より長さを強調している作品もあります。
「行烈高輪之図(ぎょうれつたかなわのず)」
広重(歌川広重初代)
[天保後期(1840年前後)頃か]
佐野屋喜兵衛
「東都名所 高輪ヨリ品川お見る図(とうとめいしょ・たかなわよりしながわをみるず)」
芳雪(歌川芳雪)
弘化4-嘉永4年(1847-51)頃
山田屋庄次郎
「中古倭風俗 姫君行列高輪之景(ちゅうこやまとふうぞく・ひめぎみぎょうれつたかなわのけい)」
国貞(歌川国貞三代)・光之
明治23年(1890)8月
福田熊次郎
旧高輪海岸(高輪2-19 第一京浜国道)
「東都名所 高輪行粧之図(とうとめいしょ・たかなわぎょうしょうのず)」
作者未詳
明治元年(1868)閏4月
旧高輪海岸(高輪2-19 第一京浜国道)