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港区ゆかりの人物データベースプラス


浮世絵散歩

[江戸・明治を歩く]

虎ノ門の工部大学校

解説

明治になって西洋の科学技術を導入するための官庁として置かれたのが工部省です。虎ノ門には工部大学校という、世界でも珍しい実学重視の高等教育機関が設立され、日本の近代化の礎を築く数多くの技術者を育てました。伊藤博文の命を受けて、カリキュラムを組んだのはイギリス人の技術者のヘンリー・ダイアーで、校長就任当時はわずかに24歳でした。講師としては建築家のジョサイア・コンドルなどが知られています。お雇い外国人が数多く出入りし、全国から俊才が集まってくる工部大学校は、新たな時代を象徴する新名所として画題に取り上げられました。絵に描かれている塔のある建物は、工部大学校の小学館(予備科教場)です。当校は明治21年に本郷に移され、東京帝国大学工科大学になりました。
名称
「東京真画名所図解 葵坂(とうきょうしんがめいしょずかい・あおいざか)

絵師
探景(井上安治)

年代
明治15-20年(1882-87)頃

版元

所在地
虎ノ門工部大学校跡(虎ノ門2-2)地図を表示

名称
「東京名勝開化真景 虎門工学局(とうきょうめいしょうかいかしんけい・とらのもんこうがくきょく)

絵師
竹葉(長谷川竹葉)

年代
明治20年(1887)2月

版元
荒川藤兵衛

所在地
虎ノ門工部大学校跡(虎ノ門2-2)地図を表示

名称
「虎乃門夕景(とらのもんゆうけい)

絵師
小林清親

年代
明治13年(1880)

版元
福田熊治良

所在地
虎ノ門工部大学校跡(虎ノ門2-2)地図を表示